
本記事は、「資格を掛け合わせてキャリアを広げたい」と考えている方に向けて書いた記事ですが、これから初めて資格に挑戦しようとしている方にも、きっと当てはまることがあると思います。
「なぜ取るのか」「取った後にどう生きたいのか」を考えるヒントは、はじめての挑戦にも、2つ目・3つ目の挑戦にも、同じように使えるものだからです。
あなたの今の場所から、一緒に考えてみましょう。
なぜ40代の今、私は「トリプルライセンス」を目指すのか?
資格を増やすことに、どこか後ろめたさを感じたことはありませんか。
「また勉強するの?」
「いまの仕事だけじゃダメなの?」
そんな声が聞こえてきそうで、なかなか口に出せない方もいるかもしれません。
私自身もそうでした。
保育士として、そして社会福祉士として現場に立ち続けてきた20年近くのキャリアがあっても、「これだけでは届かない」と感じる瞬間があったのです。
行政書士という3つ目の資格を目指すと決めたのは、決して「もっと資格がほしい」という欲からではありませんでした。
現場での「悔しさ」がきっかけでした。
保育・福祉の現場で感じた「制度の壁」と「法知識の必要性」
子育てに苦しむご家庭の相談を受けたとき、一通り話を聞いて、使えそうな制度や窓口を調べて、「こちらに相談してみてください」と伝える。それが精一杯でした。
その方のために動きたい気持ちはあっても、法律の知識が追いついていない。
「あの制度は適用されるのか」
「この手続きはどこに頼めばいいのか」
その場で即答できない自分に、じわじわと力のなさを感じていました。
大学で保育を学ぶ学生と向き合うときも、同じような壁を感じることがありました。
それぞれの事情を抱えた学生が増えているなかで、「この子に保育の道は本当に合っているのか、別の道を一緒に考えるべきではないか」と悩んだとき、法律や制度の知識があれば、もっと根拠のある言葉を届けられたかもしれないと思ったのです。
「寄り添う力」はある。
でも、「守る仕組み」が足りない。
その感覚が積み重なったとき、法務の知識を持つことへの必要性が、ぼんやりとした憧れから確かな目的に変わっていきました。
1つでは「点」、3つ揃えば「面」になるキャリアの捉え方
資格は多く持つほどいい、というわけではないと思っています。
むしろ「なぜその資格を取るのか」という出口の設計図がない限り、資格はいくら積んでも点のままです。
「自分はここまでできる」という証明にはなっても、それが誰かの役に立つ武器にはなりにくい。
ただ、出口を決めたうえで選んだ資格は、掛け合わせた瞬間に「面」になります。
私の場合で言えば、保育士・社会福祉士として培ってきた「人に寄り添う力」に、行政書士の「法的に守る力」が加わることで、これまで「聞いて、つなぐ」で終わっていた支援が、「聞いて、動いて、解決まで伴走する」形に変わります。
点が線になり、線が面になる。
キャリアはそういう広がり方をするのではないか、と今は感じています。
保育士×社会福祉士×行政書士が「最強の生活防衛ユニット」である理由
「資格を3つ持っている人」と「3つの資格を武器にしている人」は、似ているようで全然違います。
前者は引き出しの数が多い状態。
後者は、その引き出しをどのタイミングで、誰のために開けるかを知っている状態です。
では、この3つの資格はどのように組み合わさるのか。私なりの言葉で整理してみます。
【教育・福祉】対人援助のプロとして寄り添う「心の専門性」
保育士として積み上げてきたのは、子どもや保護者の「言葉にならない困りごと」を受け取る力です。
泣いている理由を言葉で説明できない子どもと向き合い続けることで、「何かがおかしい」という小さなサインを見逃さないアンテナが育ちます。
社会福祉士の資格で学んだのは、そのアンテナをより広く、より深く張る方法でした。
生活困窮、家庭内の孤立、制度の狭間で助けを求められない人たちなど、そういった方々に「あなたの話を聞きますよ」と伝えられる専門性は、どんな場面でも土台になります。
支援の仕事において「信頼関係を築く」ことは、すべての出発点です。
法律や制度がどれだけ整っていても、相手が心を開いてくれなければ、その仕組みは届きません。
ここが、この2つの資格が果たす役割です。
【法務】行政書士として権利を守る「仕組みの専門性」
信頼関係ができたあと、「では、どう動くか」という場面で力を発揮するのが、行政書士の知識です。
子育てに困っているご家庭の相談を受けたとき、これまでは「話を聞いて、適切な窓口につなぐ」ことが私にできる精一杯でした。
でも行政書士の資格があれば、相談を受けたその場で制度の手続きまで一緒に進むことができます。
「誰かに頼んでください」ではなく、「一緒にやりましょう」と言える。
その一言の重さは、支援の現場を知っているからこそ実感できます。
支援施設の運営相談や、福祉制度にまつわる書類手続きも同様です。
「話を聞く人」と「手続きができる人」が同一人物であることで、相談者の負担が大きく減ります。
たらい回しにしない、という安心感は、困っている人にとって想像以上に大きな支えになるはずです。
かつて私が相談を受けた際、『何から話せばいいかわからない』と戸惑っていた方がいらっしゃいました。
しかし、ゆっくりとお話を伺いながら情報を整理していくと、30分後には「自分の進むべき道が、資格の組み合わせという形で見えてスッキリしました」と、晴れやかな表情で言ってくださったことがありました。
専門家の視点で交通整理をするだけで、不安は確信に変わるのです。
現場を知るからこそできる、血の通った「権利擁護」の形
社会福祉の世界には「権利擁護(アドボカシー)」という考え方があります。
自分の権利を主張しにくい立場の人に代わって、その権利を守り、声を届けるという役割です。
福祉職がこの役割を担うことは珍しくありません。
ただ、法的な手続きとなると「専門家に任せるしかない」という壁に当たることがほとんどです。
そこに行政書士の知識が加わると、「心で寄り添いながら、法律で守る」という支援の形が現実になります。
現場を知らない法律家が書類を処理することと、現場でその人の困りごとを肌で知ってきた支援者が法律を使って守ることとでは、相手に届くものが違うと思っています。
それが私の考える、3つの資格を掛け合わせることの本当の意味です。
「心で寄り添い、法律で守る」
この形は私の場合の答えですが、あなたが積み上げてきた経験にも、きっと同じような「掛け合わせの芽」が眠っているはずです。
40代の学びは「根性」ではなく「設計」で決まる
「40代で行政書士を目指すなんて、すごい根性ですね」と言われることがあります。
正直に言うと、根性だけでやっていたら、とっくに折れていたと思います。仕事も家庭もある中で、気合いだけを燃料にした勉強は長続きしません。
大切なのは、根性ではなく「設計」だと気づいてから、勉強との向き合い方が少しずつ変わってきました。
認知的枯渇を防ぎながら、未来の自分に投資するということ
「認知的枯渇」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
人間の集中力や判断力は、使えば使うほど消耗していくという考え方です。
仕事で頭をフル回転させた後に勉強しようとしても、脳はすでに疲弊しています。
その状態で無理に詰め込もうとすると、内容が頭に入らないだけでなく、家庭での余裕まで失われていきます。
勉強を始めた頃の私は、隙間時間を見つけては教材を開き、疲れていても「やらなければ」と自分を追い込んでいました。
結果として頭には入らず、家に帰れば余裕もない。
家族との会話がおろそかになっていると気づいたとき、「これは違う」と感じました。
勉強の量より、勉強できる状態を整えること。
その順番を間違えていたのだと思います。
私自身、この仕組みを意識するまでは「今日もこれだけしか進まなかった」という後悔が積み重なる一方でした。
勉強が遅れると焦り、焦ると家族への態度にも影響が出る。
そのループがしんどかったのです。
意識が変わったのは「休むことも設計のうち」と捉えられるようになってからです。
「今は休まないと、この後のリカバリーができない」と自分に言い聞かせることで、罪悪感が少しずつ薄れていきました。
機嫌よく家庭に戻れる日が増えると、勉強の質も安定してきた気がしています。
完璧にこなすことより、長く続けられる状態を保つこと。
40代の学びは、そこに尽きるかもしれません。
実はこの『設計』こそ、私の専門分野でもあります。
私はこれまで保育士・社会福祉士、そして学生を指導する教員として、20年ほど相談支援の現場に身を置いてきました。
そこで磨いてきたのは、ご本人がまだ言葉にできていない『本当の願い』を丁寧に引き出す技術です。
資格選びやキャリアの設計も、実はこれと同じ。
一人で抱え込まず、プロの視点で整理することで、進むべき道が驚くほどクリアになるものです。
なぜ、独学であっても「誰かに相談すること」が合格への近道になるのか。
その具体的なメリットを、こちらの記事で詳しく解説しています。
一人で抱え込みがちな方は、ぜひ併せて読んでみてください。
▶相談しながら進める人がうまくいく理由|資格勉強を一人で抱えないコツ
合格の先にある「人生の選択肢」を具体化するワーク
勉強を続けるモチベーションが落ちたとき、私が立ち返るのは「合格してどうしたいか」という問いです。
これまでずっと、誰かの組織の中で働いてきました。
その組織の理念や方針を優先しながら、ときには「自分がやりたいこととは少し違う」と感じながらも、仕事を続けてきた時期もありました。
資格を掛け合わせることで開けてくるのは、「自分の状況に合った働き方を選べる可能性」です。
雇われることの安心感も、もちろん知っています。
給与の安定、社会保険、年金の半額負担など、それは確かな恩恵です。
でも、自分で道を切り開くことができれば、家族との時間の使い方も、仕事の優先順位も、自分で決められるようになります。
子どもたちが将来困らず独り立ちできるように、今から選択肢を広げておく。
それが私にとっての「合格の先にある景色」です。
覚悟が必要なのは間違いありません。ただ、その覚悟を支えるのが「出口の設計図」だと思っています。
どんな未来のために勉強しているのかが明確であれば、しんどい夜もなんとか乗り越えられます。
資格の「設計図」ができたら、次はそれを実行するための「時間」が必要です。
私が実際に試行錯誤してたどり着いた、40代・子育て世代のための現実的な時間捻出術をまとめました。
▶子育て中でも勉強時間を確保する5つの方法|忙しい社会人が資格勉強を続ける現実的なコツ
はじめての資格挑戦でも、「設計図」は必要です
「自分はまだ1つ目の資格も取れていないのに……」と感じた方、少し待ってください。
掛け合わせの話は、すでに資格を持っている人だけのものではありません。
はじめて資格に挑戦するときこそ、「なぜ取るのか」「取った後にどう使いたいのか」を先に考えておくことが、その後の学びの質を大きく変えます。
子育てをしながら勉強する時間をつくることは、簡単ではありません。
家族との時間を削っているような罪悪感を覚える夜もあるかもしれません。
それでも「この資格を取ったら、こういう場面で家族を守れる」「この知識があれば、あの人に届けられることが増える」という出口が見えていれば、その罪悪感は少しずつ「家族のための時間」に変わっていきます。
1つ目でも、3つ目でも、資格挑戦の本質は同じです。
大切なのは、あなたが「何のために学ぶのか」を自分の言葉で持っていること。
その一点だと思っています。
まとめ:あなたの「強み」を掛け合わせ、唯一無二の存在へ
資格は、取った瞬間に価値が生まれるわけではないと思っています。
「何のために取るのか」
「取った後にどう使うのか」
その出口が見えているかどうかで、同じ資格がまったく違う意味を持ちます。
私にとっての保育士・社会福祉士・行政書士は、「3つ持っている」という事実より、「この3つが揃うことで、これまで届かなかった人に届けられる」という確信が、挑戦を続ける理由になっています。
あなたにとっての「最強の組み合わせ」は、私と同じではないかもしれません。
それでいいと思っています。
大切なのは、自分の経験や専門性をどう掛け合わせれば、誰かの役に立てるかという視点です。
その答えは、資格の数ではなく、あなた自身の「歩いてきた道」の中にあるはずです。
一人で悩まず、プロと一緒に「人生の設計図」を引きませんか?
「自分に合った資格の組み合わせが、正直よくわからない」
そう感じているなら、一人で抱え込まなくていいと思います。
キャリアの設計図は、誰かと話しながら整理した方が、ずっと早く輪郭が見えてきます。
私が提供している30分の無料相談は、アドバイスを一方的にお伝えする場ではありません。
「あなたがこれまで積み上げてきたものを、一緒に整理する時間」として設けています。
Zoomを使いますが、顔出しは不要です。
音声だけでも、テキストでのやりとりでも構いません。
初めて話す相手に1時間向き合うのはハードルが高いと思うからこそ、まず30分だけ。
私という人間が、どんなことを考えながら支援しているのかを、少しでも感じてもらえればと思っています。
30分が終わったとき、「自分が目指す方向が少し見えた気がする」と感じてもらえれば十分です。
答えを出す場ではなく、靄(もや)を晴らす場として使ってください。
あなたの「歩いてきた道」には、まだ気づいていない強みが眠っているかもしれません。
その強みを一緒に掘り起こす時間に、30分を使ってみませんか。
その答えは、資格の数ではなく、あなた自身の「歩いてきた道」の中にあるはずです。
「また勉強するの?」という周囲の視線や、家族への罪悪感。
一人で抱え込むには、少し重すぎるかもしれません。
でも、その違和感こそが、あなたが新しい自分に変わろうとしている大切なサインです。
まずは30分だけ、あなたの「これから」を私に聞かせてください。
アドバイスを押し付けるのではなく、あなたの歩んできた道を一緒に慈しみ、笑顔で学べる未来をデザインしましょう。
あなたは、もう一人ではありません。
あなたの「歩いてきた道」に眠る強みを、一緒に掘り起こしてみませんか。

