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【行政法 第2回】行政法の一般原則 | 信頼のバトンを繋ぐ「誠実さ」のルール

こんにちは、さとっさんです!
前回の基本原則に続き、今回は「行政における常識」ともいえる一般原則がテーマです。
法律の条文も大切ですが、その根底にある「誠実さ」や「公平さ」のロジックを理解することは、多忙な私たちが効率的に合格を勝ち取るための大きな助けになると感じています。

1. 今日の論点

行政庁が強い権力を行使する際、法律の条文を守ることはもちろんですが、それ以上に「常識(一般原則)」に従うことが求められます。

今回は、その核心である「信義誠実の原則(信義則)」を中心に、比例原則や平等原則など、行政が守るべき「エチケット」について整理します。

2. ここがポイント(要件・効果)

行政法の一般原則には、主に以下の4つがあります。

  • 信義誠実の原則(信義則): 行政は国民の期待を裏切ってはいけないというルールです。
  • 比例原則: 目的を達成するための「手段」が、過度なものであってはいけないというバランスのルールです。
  • 平等原則: 正当な理由なく、特定の国民を差別してはいけないというルールです。
  • 権利濫用禁止の原則: たとえ権利を持っていても、不当な目的でそれを使ってはいけないというルールです。

具体的な中身と注意点

特に試験で狙われるのは、信義則が「いつ、どこまで適用されるか」という点だと感じました。

例えば、税金(租税)の世界では、原則として法律が優先されますが特別な事情」がある場合に限り、信義則が適用されることがあります。

また、行政側が間違った通達を出していたせいで、国民が手当を受け取れず時効になってしまったようなケースでは、行政が「もう時効だから払わない」と主張することは信義則に反して許されない、という判例もあります。

3. さとっさんの深掘りメモ|専門職フィルターで読み解いてみた

この「信義則」の考え方は、対人援助の現場で最も大切にされる「ラポール(信頼関係)」の構築そのものだと捉えることができます。

保育の現場でも、子どもに対して「次はこれをしようね」と約束したことを、保育士の都合で一方的に変えてしまうと、子どもの安心感は損なわれ、活動への意欲が削がれてしまいます。

行政法も、単なるお役所のマニュアルではなく、国民一人ひとりの生活に寄り添い、その「期待」を守るための誠実な関わり(個別化)を求めているのだと感じられました。

4. 論点の核心|本試験で狙われる「実戦の視点」

試験問題(肢別過去問等)を解く際には、「原則」と「例外」の境界線に注目すると、正解に辿り着きやすくなると感じました。

  • 租税関係: 「租税法律主義があるから信義則は一切適用されない」というフレーズが出てきたら注意です。
          「特別な事情がある時に限り」適用がある、という限定的なフレーズが正解への鍵になります。
  • 消滅時効の主張: 国や地方公共団体が時効を主張することが「常に許されない」わけではありません。
            行政側に大きな不備があり、国民の権利行使を著しく困難にさせたという「極めて例外的な場合」に、
            信義則が発動するというロジックで読み解くのが良いのではと感じました。

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